神楽坂の名店が並ぶ石畳の兵庫横丁の一番奥に、「神楽坂くろす」を構えました。私、黒須浩之にとって初めての自分の店になります。
これまでホテルという舞台で、多くの外国人のお客様にも召し上がっていただき、日本料理をご理解し堪能していただいたのは非常に興味深い経験でした。それは世界のどこにおいても喜ばれ、通用する日本料理とは何か、そんな事を常々考える日々でもありました。
「神楽坂くろす」は日本料理の伝統をしっかりと踏襲し、真摯に素材と向かい合い、かつ自由であり、世界のどこの国の方であっても、満足していただける日本料理、そしてお客様の大事な時間を過ごしていただける隠れ家であればと願っております。
黒須浩之のこれまでの経験を、時に奔放に、時に伝統的に。
15席の気配りが届く空間で、『美術館に並ぶ絵画のような彩りを皿の上に創りあげたい』
そんな想いを描いております。